くま川鉄道 KUMA1 乗車記 と 人吉鉄道ミュージアムMOZOKAステーション868訪問記
くま川鉄道をご存知でしょうか?
球磨焼酎の里、人吉から宮崎県境の手前、湯前(ゆのまえ)までを結ぶ全長24.8kmの第三セクターの鉄道会社です。
平成元年にJR湯前線が転換されて誕生しました。
基本的には通学輸送が主の地元の足なのですが、2009年にSL人吉としてハチロクが肥薩線に復活した際に、観光車両として既存のKT-100形を改造してKUMA1、KUMA2が誕生しました。
2016年に老朽化により引退したのですが、引退以前に乗車した記録をお送りします。
車両は、新潟鐵工所製の初期の軽快気動車で、JR西日本のキハ120の0番台などと同等です。
外観は、深い緑色で、おそらく球磨地方の山々の緑をイメージしているものと思われます。2両改造されました。
水戸岡氏らしいロゴです。ガマンチョとは、人吉地方でヨシノボリのことで、くま川鉄道のキャラクターです。(現役かどうかは不明)
車内は座席を中心に明るい色調の木が多用されており、床もフローリングです。つり革も木製ですね。乗車した際は、通常の普通列車として運用されていたため、座り心地は別として、贅沢な普通列車ですね。(本当に、座り心地は別として、です。)
正直、家具としてはセンスがいいのですが、いかんせん全区間乗車で40分程度はかかるため、背もたれが固いと結構つらいものがあります。香港など外国の通勤車両は確かにプラや金属の固い座席も見受けられますが、日本は柔らかい座席が多いですからね。優先席も背もたれが固いので、お年寄りなど結構つらかったのではと思います。座椅子みたいにも見えますね。
改造は座席が中心なので、天井は照明や空調吹き出し口などバスの雰囲気そのままですし、扉も折戸です。
観光車両としての役目は、後輩のKT-500形 田園シンフォニーに発展的に引き継がれており、老朽化で引退したというところです。
田園シンフォニーについては、後日アップ予定です。
くま川鉄道に乗りに来たら、くま鉄 人吉温泉駅(=JR人吉駅)そばの人吉鉄道ミュージアムMOZOKAステーション868がおすすめです。特にお子さん連れならマストでしょう。
人吉市 「人吉鉄道ミュージアムMOZOCAステーション868」情報
2階建ての木造の建物で、人吉市が建設した様です。
中は水戸岡ミュージアムと言っていいくらい、水戸岡氏の想いが詰まっています。
あそくろえもんと和歌山電鐵のタマがたくさん出てきます。人吉の地で阿蘇と和歌山のコラボです(笑)
JR九州になってから導入された車両が載っているのは博物館らしいところでしょうか。
球磨地方の車両もしっかりおさえてあります。
室内にはミニSLも走り、小さいお子さんだったら楽しいと思います。CAFEもあるので、ちょっとした飲み物とパンなどが頂けます。
個人的にこのテーブル欲しいです(笑)
レンタルの制服も用意されているので、これをお子さんに着せて写真撮影などいかがでしょうか?
815系の輪切りもあります。こう見ると、日立のAトレインシリーズの特徴であるアルミ中空押し出し材が良く分かりますね。
2階は展示スペースになっており、特急かわせみやませみデビュー日に訪問したら、かわせみとやませみの写真展が開かれていました。
左がやませみで、右がかわせみです。
列車ではいつも一緒ですが、自然界ではあまり一緒にはいないと思われますので、奇跡のショットと言っていいでしょう(笑)
人吉鉄道ミュージアム、入場無料ですので人吉へ足を運んだ際はぜひ楽しんでみてください。