日本航空36便 ビジネスクラス シンガポール‐羽田 搭乗記 SKY SUITEⅢ編 JL36 Business Class SIN-HND B777-200ER 2017 Sep
シンガポールから羽田までJALのSS2に搭乗しました。シートはもちろんSKY SUITEⅢ。より多くの方にフルフラットのビジネスクラスを提供する(=詰め込む)ために生まれた、足元が立体交差するという何ともへんてこりん⁉なギミックが特徴のシートを体験するために搭乗しました。
とはいえ、快適に過ごしたい気持ちもあるため、まともそうな窓側シートを選んでみました。
どんなフライトになったのでしょうか?
シンガポールチャンギ空港ではQFラウンジとBAラウンジでしっかりお腹を満たし、シャワーも浴びて万全の態勢で夜行便に挑みます。
チャンギは通路がほとんどカーペット敷ですが、ボーディングブリッジまでカーペット敷です。一見豪華ですが、キャリーバッグを引く身になると結構な抵抗です。
ありがたく左折させてもらいました。
搭乗しました。桜色の照明がきれいです。これが噂の立体交差シート、スカイスイートⅢですね。キャセイのシートにも似ている様で実はキャセイより詰め込んでいるようです。
窓側席です。窓に向かって少し角度が急な気がしないでもないですが、ソロシートで他者の視線が入らずに快適に過ごせそうです。
IFEの画面はキャセイのように開くタイプではなく、初めから正面を向いているタイプです。サイドテーブルが広くて便利です。
純粋な背もたれの幅は一見広くは感じませんが、座ってみると狭いというほどではありません。
座席はリクライニングの上げ下げしか調整できません。あとは腰の位置にあるエアバッグの膨らませ方を変えられます。月のマークは足元灯のスイッチです。
マガジンラックはこちらの位置です。既にぎゅうぎゅうでした。メニューは搭乗時からセットされていたのでありがたかったです。全ての便でこうしてほしいです。
暗いですが足元です。窓側席なので極端に低かったり高かったりはしません。足を組んで寝ることが多いのですが、大丈夫でした。
テーブルは前の座席とのパーテーション部から出します。収納する時に結構音が大きくてびっくりすることがありました。
倒して使います。
クイッと曲がって正対させられます。
ある程度は自分に引き寄せられます。
IFEはJALの型で言うと最新のMAGIC-Ⅵです。17インチあるので大画面かつ解像度が高くてきれいです。むしろ映画などの圧縮された画質が気になる程でした。
地図もきれいです。
読書灯とIFEコントローラーはこちら。読書灯は数段階明るさを切り替えられます。
電源はコンセント×1、USB×1です。イヤホン端子もこちらです。
小物入れを開けると中に鏡があります。サイドテーブルと小物入れで収納には不自由しません。便利です。
座席にセットされていたものはこちら。ブランケットとスリッパ、巾着袋に入ったアメニティ(アイマスク、耳栓、モイスチャーマスク、歯ブラシ)、パナソニック製ノイズキャンセリングヘッドホンです。
5Aは窓が2つ分使用できました。窓とサイドテーブルの隙間は埋められているので物が落ちることはありませんでした。
安全のしおりです。
二酸化炭素測定機材が積んであるとのことでした。このような取り組みは知りませんでした。
Wi-Fiが使用できます。さすがに国内線のように無料ではありません。ビジネスクラスは1時間無料サービスとかあるとうれしいんですが。
シートガイドです。細かく説明されています。
搭乗時は桜色でしたが…
離陸に際し青く暗くなり、その後朝まで暗いままでした。
シンガポールを飛び立ちました。
コクピットビューも楽しめます。
パナソニック製ノイズキャンセリングヘッドホンは劇的に騒音をカットする程ではないですが、777のエンジン音でも少し静かにはなりました。
リモコンはこんな感じで光ります。タッチパネルですが、寝転んだりするとリモコンが便利です。
くつろぎながら映画でも見ます。
暗くて見にくいですがリクライニングをしてくつろいでいる形です。足を投げ出せるので座椅子みたいで楽ちんです。
そしてこちらがフルフラット状態。頭は高いパーテーションで囲まれます。
エアバッグ入りの太いシートベルトが寝るときにとても邪魔でした。
コンフォーターではなくあくまでブランケットです。人によっては薄いと感じる方もいるかもしれません。
フルフラットの際の視線はこんな感じ。IFEの画面はよく見えます。
徐々に朝になりました。照明で朝焼けを演出して目覚めを良くしています。
朝食の内容は↓から。
朝からインド旅のバラエティを楽しみました。
美女と野獣実写版も見始めましたが時間切れで次の便に持ち越しでした。
徐々に空が明るくなり始めました。
羽田への最終アプローチです。台風の影響で波が立っていました。大きく揺れずに着陸できたのは幸いです。
朝5時台の羽田はまだ眠っていたりこれから出勤の飛行機たちが見れます。
こんなにたくさん駐機していました。
ついでに政府専用機も待機していました。
羽田到着です。おでこが広い777のお顔はかわいらしいと思ってしまいます。
羽田では国際線乗り継ぎをしました。
SKY SUITEⅢをじっくり見ていきましたが、窓側の席はパーテーションの囲いこそやや圧迫感は感じたもののフルフラットにしたら快適に寝られたのは良かったです。
サイドテーブルや小物入れも充実しているのもいい印象でした。
ただ、エアバッグ入りのベルトは邪魔で不快でした。
窓側はあまり文句は無かったので、次は内側の立体交差している方も怖いもの見たさで体験してみたくなりました。
詰め込みタイプのSKY SUITEⅢですが787‐9への搭載も始まっていて、クアラルンプール線と大連線に加えて、12月からはデリー線にも投入される様です。デリーともなるとJALアジア路線では最長ですので、そこにSKY SUITEⅢのシートで耐えうるのか興味があります。機会があれば予約してみようかな。