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乗り物好きの大型二種免許ペーパードライバがお送りする、乗車記、搭乗記です。ローカルな乗り物から世界のファーストクラスまで。

日本航空725便 ファーストクラス 成田‐ジャカルタ 搭乗記 JAL SUITEシートとフライト概要編 JL725 First Class NRT-CGK B777-300ER 2017 Feb

JALの国際線ファーストクラス、誰しもあこがれる空間です。

若輩者ではありますが、ぜひ体験してみたいと思っていたところに願ってもみないチャンスが。それはアラスカ航空のFFPマイレージプラン」におけるJALの特典航空券発券です。

とってもお得に発券できました。

今回は、アラスカ航空マイルを使用した成田からジャカルタまでのフライトをレビューします。(2017年10月現在ジャカルタ線にファーストクラスの設定はありません。)

JAL最高峰のサービスを体験しましたのでお届けします。

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 成田には、はりきりすぎて朝6時過ぎに到着してしまいました。

でも早く着いたおかげでチェックインカウンターオープンの7時にはチェックインができました。当日に開放される座席番号1Aを無事ゲットできて結果オーライです。

ちなみに保安検査場も7:15~です。ファーストクラス搭乗時こそゆとりをもってゆったり空港に行けばいいのに、貧乏性で焦ってしまいました(笑)

保安検査もファーストクラスと上級会員は優先なので素早くパスし、出国も自動化ゲートでサクッと通過、目の前はJALファーストクラスラウンジです。

ファーストクラスラウンジ滞在記は別途アップ予定です。

ちなみに先月のサクララウンジ滞在記はこちら↓

liner883.hatenablog.com

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 ラウンジでくつろいだあとはいよいよ搭乗です。

ここでも貧乏性発症で、ついつい最優先での搭乗を選んでしまいます。

感情を抑えきれません(笑) 

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 左折できる日が来るとは思いませんでした。感慨深い気持ちになります。

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 L1ドアで白服のチーフに歓迎されシートに導かれます。

ファーストクラス1Aです!非常に興奮していてポーっとしていたため、キャビンクルーからどんな挨拶をされたのかはあまり覚えていませんが、私の名前を呼ばれ、丁寧に歓迎のあいさつを受けたような気がします。 

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 さて、シートです。

JAL SUITEと呼ばれる座席です。ビジネスクラスの座席名にもSUITEが使用されているので月並み感が出ていますが、やはりSUITEはファーストクラスにふさわしい呼称だと思います。

どっしりとした重厚感、狭い機内においてこんなにもパーソナルスペース が確保されているのはファーストクラスならではです。

各社ビジネスクラスはフルフラットが主流ですが、それは工夫して、もっと言うとどこか無理をしてフルフラットを実現していますよね。それは限りある機内スペースにおいて、いかにフルフラットスペースを確保しながら定員も確保するか、という努力の結晶だと思うんですが、ファーストクラスはその努力をなんて関係ないかのような破壊力があるスペース感です。

1‐2‐1の横4席×2列のたった8席でL1ドア~L2ドアの空間のうち半分以上を占めているのですから、その贅沢さが分かります。

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正面から見てみると改めてシートの横幅の広さに驚きます。

シート幅がそのままベッド幅になることを考えるとやはり広い方がいいですね。

座面も背もたれも特に凹凸は無く、座り心地よりは寝心地重視ということが分かります。

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足元も広々した空間。向かい側のオットマンは食事などでテーブルを挟んで座る際に使用できます。

23インチモニターはSKY SUITEと同じ大きさですが、決して小さすぎるということはありません。次世代機のA350にファーストクラスが導入されるのかは不明ですが、次世代ファーストクラスがあるとしたら、画面はもう少し大きくて4Kディスプレーなど進化したものを期待したいです。

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IFEのコントローラーは蓋を開けたところに。鏡があり、私が映ってしまっています。

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 収納スペースが豊富です。忘れ物に注意ですね。ちなみにこちらにもリモコンが。キャビンクルーは基本こちらのリモコンは使わないと言われていましたが、何の用途なんでしょうか?テンキーの役割でしょうか?f:id:liner883:20171010001546j:plain

ファーストクラスキャビンはこのようにパーテーションがあるものの、意外と開放的な作りです。窓側席から通路側の席の顔は見えませんが、モニターは少し見えます。

食事内容も見えてしまいます。この辺りは、各社サービスのポリシーがあると思うのですが、エティハドやエミレーツはじめ、完全個室型を導入する社と、JALエールフランスカンタスなどほぼ開放型の社に分かれています。

個人的には完全個室型の方が落ち着きます。

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少し気になるのは、パーテーションが安っぽく見えてしまう点です。

プラスチック感が出ており、カジュアルというよりはチープです。素材自体はプラスチックはしょうがないでしょうが、木目調なり何か模様が入っていた方が良かったような気がします。

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アメニティはロエベのポーチに入っています。資生堂の男性用化粧水なども頂けます。ちなみに、昼行便ですがパジャマも頂けます。パジャマは搭乗後すぐに着替えるか尋ねられますが、今回は持ち帰りとさせてもらいました。

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ブランケットは肌触りが良く温かかったです。上質な素材だと思いますが、詳細は不明です。 

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ヘッドホンはBOSEノイズキャンセリングです。ハードケースに入れられています。

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キャビンクルーからヘッドホンはこちらにかけると邪魔にならないと教えてもらいました。

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安全のしおりです。

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 シートの案内とWi-Fi案内も入っていました。

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ファーストクラスは機内Wi-Fiが無料です。無料になるコードをキャビンクルーから渡されます。ちなみに24時間無料なので、乗り継ぎ便にJALWi-Fiがあれば引き続き使用できます。私の場合は、帰国便で使用できました(笑)

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この視点が1Aならではです。

ちなみにファーストクラス客専用のボーディングブリッジなのですが、今回は結構な人数が間違ってこちらから搭乗していました。プライバシー重視のファーストクラスにおいて、良くない状況でした。

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離陸したらもっとおいしいシャンパンが待っているのですが、ついつい地上でのウェルカムドリンクでもシャンパンを選んでしまいました。

サロンでは無いと思いますが銘柄は不明です。いい香りのおしぼりも一緒にサーブされます。決して顔を拭いてはいけませんよ(笑)

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さあ、いよいよ離陸です。ジャカルタまで約8時間ほどのフライトの始まりです。

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数機離陸待ちでした。

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いよいよ離陸しました。晴れ渡っていて気持ちいい空です。この後の機内サービスを控え気持ちが高鳴ります。

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 少し心を落ち着けるために何か見ましょう。リモコンでも映画などを選べます。

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なぜかドラえもんを見た様です(笑)ファーストクラスでドラえもんというギャップがいいんですよね。

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メニューが配られました!こちらはワインリスト。

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これが機内では世界でJALファーストクラスでしか飲めないサロン2006です。正直言うとこのシャンパンを1本空けると特典航空券にかけた代金の元が取れてしまうのではないかと思います。

2018年からはサロンの提供が無くなってしまったのは残念です。

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そして食事メニューです。

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日本料理 龍吟の山本シェフ監修の和食です。今回は事前予約を行い、和食を頂くことにしていました。

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洋食は須賀シェフ監修とのこと。魅力的なメニューです。

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いよいよ機上でのサービス開始です。あー待ちに待ったサロン!

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ファーストクラスではきちんとフルートグラスで提供されるので見栄えしますね。

お味は雑味が無くてスルスルと飲めてしまうすごくおいしいシャンパンでした。

これは地上で飲んだらとんでもなくおいしいんでしょうね!地上では決して飲めないお値段ですが。

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 続いてお食事です。

季節の小皿の時点で唸りましたね。日の丸の旗がお茶目です。この5皿でお酒が何杯といけてしまいます。

詳細はこちらの機内食編で↓

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事前注文でキャビアもお願いしていました。

最中に挟むという発想はびっくりでした。卵黄クリームと一緒に食べるとすごく美味でした。卵×卵ですね。

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実は日本酒と一緒に頂きました。

魚卵なのでごはんに合う食べ物は日本酒にも合うかなという発想です。

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メインの厚切り和牛フィレすき焼きに行き着くころにはかなりお腹一杯でしたが、すき焼きがまたおいしいのでペロッといけちゃうんです。

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デザートは別腹で。右のみかんコンポートが山椒風味で独特でした。

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L1ドア横に何やらあるようです。

どうやらお酒数種類とお水、おつまみが置いてあるようですね。
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季節は桃の節句前だったのでかわいらしいひな人形が。おつまみも置いてあります。
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満腹で眠くなったのでターンダウンしてもらいました。シートをフルフラットにするだけではなく、マットレスを敷いてもらえます。

 特別仕様の「エアウィーヴ DUAL MODE」というマットレスでハードとソフトを選べます。今回はハードでお願いしました。

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寝転ぶとこんな感じになります。幅は90㎝近くあるでしょうか、地上と遜色ないベッドです。エアウィーヴがひいてあるので、自宅のベッドより寝心地がいいかもしれません。足先まで幅が広く快適です。ここまで完璧な寝心地だと、逆に個室感が無いのが悔やまれます。

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3時間ほど寝たのち、何と2回目の機内食を頂きます。ファーストクラスでは、メニューにあるものはキャビンクルーとの相談次第でいつでも頂けるのです。もちろん無理に頼むのは禁物で、あくまでお願いベースです。今回は、洋食の前菜とメインで何か余ったら着陸2時間前に出してほしいというお願いをしていました。

こちらは洋食の前菜です。オマール海老です。まだお休み中の方もいらっしゃるので暗い中での提供です。

 詳細はこちらから↓

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少しだけシェードを開けさせてもらって、紅茶ショットです。これ、ロイヤルブルーティーという瓶詰の紅茶です。すごくおいしい紅茶で、アルコールが飲めない方でもとても優雅な食事時間を過ごせると思います。前半飲みすぎたので、後半は紅茶をぐびぐび頂きました。たぶん紅茶1瓶空けました(笑)

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 そうしているうちに到着が近づきました。

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 最後にお土産として出てくるのがジャン・ポール・エヴァンのマカロンです。 

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おみやげにしたかったのですが、ジャカルタで溶けたら嫌だなと思って機内で頂きました。マカロンってあまり食べたことなかったのですが、おいしいんですね。最中みたいなのかと思っていました(笑)

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 ファーストクラスに乗ると遅延大歓迎なんですが定刻に到着です。ANAカタールが見えました。天気は今のところ曇りの様ですが雨期でしたので油断できません。

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 カタールの787を見ながらタキシングです。

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JALファーストクラス、非常にいい経験になりました。

JALのファーストクラスのサービスは女将さんのサービスの様だと比喩されることもありますが、私が女将さんから濃厚なサービスを受けたことがないのでそれは不明なものの、非常に丁寧でよく見ている(見られている)という感じです。

化粧室に行く際にすこし目が合うだけでにこやかにどうぞと言って頂けるなど、オーバーなくらい丁寧です。こちらが勘違いして、傲慢な態度を取らないように気を付けないといけません。

食事や飲み物はぴか一でした。

主観ですが、この食事や飲み物は、世界のファーストクラスでナンバーワンではないでしょうか?特に飲み物はサロンがあるのが素晴らしく、さらに焼酎は森伊蔵があります。日本酒もうまいのがそろっています。ワインだけでない酒類のラインナップが素晴らしいですね。

接客に料理にお酒、天国みたいなフライトでした。

アジア線にファーストクラスは無くなってしまったので、欧米線しかありませんが、また機会があればぜひ搭乗してみたいところです。