乗り物に乗りたい!食べたい!飲みたい!

乗り物好きの大型二種免許ペーパードライバがお送りする、乗車記、搭乗記です。ローカルな乗り物から世界のファーストクラスまで。

福岡ー佐世保 させぼ号乗車記と高速基山バス停乗継案内 佐世保バーガーを楽しむ旅

 私、ハンバーガーが好きなんです。軽く焼いたバンズにジューシーなパティ、シャキシャキのレタスや玉ねぎにマスタードケチャップ、ベーコンにチーズ。

全然ジャンクフードでは無いと思っています。

そして九州でハンバーガーと言えばやはり佐世保バーガー

暑くてへばりそうな日が続いていますが、ハンバーガーを食べて元気になろうと食べに行ってきました。

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 高速バスで向かいます。

佐賀県にある巨大なパーキングエリア、基山パーキングエリアは、九州のへそ、鳥栖ジャンクション最寄りのパーキングエリアで、高速バスの乗り換え拠点でもあります。

大雑把に、九州の高速道路は十字になっており、南北の九州自動車道に東西の長崎道、大分道鳥栖でクロスしています。最近はこれらに加えて東九州道西九州道などができています。

直通路線が無くても、基山パーキングで乗り換えるとスムーズに目的地まで行くことができます。

九州の高速バスネットワークは、巨大バス会社である西日本(にしにっぽん)鉄道を筆頭に、南のいわさきグループや宮交などで各地を結んでおり、鉄道と共に無くてはならない九州のカジュアルな足となっています。

今回は、基山パーキングで南からやってきて、佐世保行きに乗り換えます。

九州の主要バス事業者3日間乗り放題、もちろん高速バスも乗り放題のSUNQパスの北部九州版のスマホ版を使用しました。

3日間8,000円で北部九州の高速バスをはじめとするほとんどの路線バスに乗り放題なのですから、九州旅行にはもってこいです。

www.sunqpass.jp

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バスを降りると、乗り換え用の誘導案内板が目に入ります。

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福岡方面行きのバス停に着いたら、佐世保に行くためには反対側に移動しなければなりません。さすがに高速道路を直に横断するわけにはいきませんから、高速をくぐって行けるようになっています。

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まずはスロープを下りていきます。

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200m程度なので、大きな荷物があっても5分見ておけば十分でしょう。

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やや閉塞感のある通路を通ります。天井が明るいのが救いです。

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すぐに外に出ます。階段を下ります。大きな荷物を抱えて、またお子様連れにはきついかもしれません。今後の課題でしょう。

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階段を下りて、高速をくぐります。

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すぐに反対側に着きます。下り側には階段は無く、スロープです。

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駐車場の下をくぐります。

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反対側に着きました。

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佐世保方面は②のバス停です。2台同時に客扱いできるようになっていて、九州道が①、大分長崎道が②乗り場に分かれて停車します。

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接近情報も分かります。位置情報はネットでも公開されています。

Qバスサーチ

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させぼ号が到着しました。今回は西鉄便です。

予約定員制で、事前に予約しておくと安心です。

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マニアックな話ですが、この車両はかつて西鉄の子会社であった西日本車体工業が製造した廉価な高速バスボディを、日産ディーゼル(現UDトラックス)のシャーシ・エンジンにのせた車両です。ちなみに、世界で初めてのクリーンディーゼルのバスです。

ボディは廉価でも、車内はしっかりとリクライニングシートです。

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見にくいですが、窓の枠がひじ掛けに使えるようやや出っ張っており、柔らかい素材が張られています。西日本車体工業ならではの細やかな気配りです。

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座席自体は一般的なバス用のリクライニングシートです。

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西鉄では、高速バスの座席にスマホ充電用コンセントを積極的に後付けしています。

やはり乗車中に充電できると安心です。他社の高速バスや在来線特急、飛行機の国内線にもぜひ見習ってほしいです。

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 シートポケットには、お願い事項とにしてつニュースが差し込まれています。

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ほぼ定時に佐世保バスセンターに到着です。

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佐世保バスセンターは佐世保のバス会社、西肥バスのターミナルで、高速バスと松浦方面行きなどの地域間の幹線路線バスなどが発着しています。

前向きに駐車して、発車時にバックで出ていく構造です。

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こちらが路線図。

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バスセンター上層階はホテルなどになっています。

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バスセンターの向かいに佐世保駅があります。JR最西端の駅です。ここからさらに西に松浦鉄道が出ています。

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それではハンバーガーを食べに行きます。

まず1店目はミサロッソです。佐世保市役所のすぐ近くです。

10時の開店前からすでに待っている方が数名いらっしゃいました。

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ミサモンスターを頂きます。バンズがビッグマックのように2段あります。ベーコンレタスチーズバーガーに、チリソースが入った人気メニューです。卵がぷりっとしていて、ベーコンも風味豊かで、さらにちょっとだけピリッとしていてさすがにおいしいです。

680円ですが、最近はマックも高価格バーガーが多いので、相対的にそんなに高くないと感じます。食べにきて良かった。

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続いては老舗のビッグマン本店です。1970年創業とのこと。

中心部の商店街が続く京町にあります。

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どれもおいしそう。定番のベーコンエッグバーガーを頂きます。

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焼きあがりました。美しいフォルムですね!

アゴが外れないように、すこし押しつぶしてがぶり。スモーキーなベーコンにシャキシャキレタス、甘めのマヨネーズソースが合っていて、おいしい!さすが老舗です。

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最後はさらなる老舗のハンバーガーショップヒカリです。1951年創業ですから、半世紀以上の歴史です。

佐世保中央インター付近のお店が本店ですが、近年佐世保駅近くに支店ができました。

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チーズ、ベーコン、エッグが入ったスペシャルバーガー(600円)を頂きます。

こちらも佐世保バーガーの特徴である甘めのマヨネーズが癖になるおいしさです。

パティ自体はそこまで厚みは無いのですが、そこにレタスに玉ねぎにトマトにチーズに卵が合わさって、それをマヨネーズとケチャップで調和させてあります。

出来立てアツアツなので、より一層おいしいのでしょうね。

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お店は海沿いにあります。

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さて、午前中で3つもハンバーガーを食べて、さすがに満腹です。寄り道して帰ります。帰りは西肥バスの運行です。(写真はエアロバスですが、乗ったのはエアロエースです)

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車内はブラウン系で落ち着いています。

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フットレストを装備しています。

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座席間にひじ掛けがあるタイプです。

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 高速基山バス停に戻ってきました。

こちらで再度乗り換えです。 

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まさかの来た道を戻ります。佐賀行きのわかくす号です。

 再びマニアックな話になって恐縮ですが、こちらの車両、やはり西日本車体工業のボディなのですが、何といっても特徴は高速バスに見えない⁉ことです。

実は西鉄西日本車体工業が独自に開発した「廉価版特急車」で、いわゆる市内路線バス用のシャーシ・エンジン(一応高出力タイプを選択)に、これまた市内路線バスと同型のボディをのっけた、お手軽高速バスです。

高速を走らない路線では一部のバス事業者で見られるタイプの車両ですが、西鉄ではこれを高速バスで走らせたところにはじめは驚きました。低コスト車両の導入で、低廉な運賃がもたらされたわけですから、利用者にとってもありがたい車両です。

九州の高速バスがいかにカジュアルであるかお分かり頂けたでしょうか。

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シートはさすがにしっかりしています。通常の高速バスと何ら変わりありません。乗ってみれば快適です。床は高くないですが、フラットに仕上げてあり、足元も広くなっています。

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補助席の設置の仕方はスマートではありませんが、シートピッチも近距離路線としては十分です。

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更に驚きなのは、後付けでコンセントが設置されたことです。

見た目と車内設備のアンバランスさが個人的にグッときます(笑)

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ただ、前面展望は望めません。行先表示の方向幕が眺望の邪魔をします。この辺りは市内路線バスのボディと同じなので仕方ないところです。

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 佐賀駅バスセンターに到着です。前だけ見たら本当に高速バスには見えませんね(笑)

現在は西日本車体工業は解散したため製造されていませんが、バスの歴史に残る名車だと個人的には思っています。

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 再び折り返して今度は鳥栖方面に向かいます。今度は下道です。 

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鳥栖駅に着きました。

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こちらでは、北九州の折尾駅と並び、とりめし、かしわうどんで有名です。

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 めんが柔らかく、だしはかなり甘めで、かしわも濃い目の味でうまい!

熱中症予防⁉に出汁飲み干してしまいました(笑) 

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 九州は高速バスを中心にバスネットワークが発達しており、鉄道とうまくすみ分けて共存しています。定時性重視の時は鉄道を、お財布重視の時は高速バスを使うことが多いですし、そもそも福岡の商業地天神へ行くのにバスの方が乗換なしで便利という地域も多々あります。

思い立ったらすぐに出かけられる気軽な足として、安くて便利で快適な高速バス。

九州旅行の足として、賢く使ってみてはいかがでしょうか。

www.atbus-de.com