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乗り物好きの大型二種免許ペーパードライバーがお送りする、乗車記、搭乗記です。熊本のローカルな乗り物から世界のファーストクラスまで。

快速あまくさ号乗車記 熊本市内と天草 本渡を結ぶ! 乗り換え無しで快適なバス旅

熊本市内と天草を結ぶバス、快速あまくさ号のご紹介です。 

快速あまくさ号は、熊本市の中心部、熊本交通センターから熊本駅宇土(うと)駅、天草五橋を経由し、大矢野、松島、本渡までの約100kmを2時間半程度で結ぶ、熊本県内完結の中距離路線バスです。

一部便が高規格道路を経由する以外は、全て下道の運行で、主要バス停のみ停車する快速運行です。

www.kyusanko.co.jp

車両は観光バスタイプが使用されており、以前は路線バスの足回りにボディーだけ観光バスタイプの車両がゴロゴロしていたのですが、現在は高速バスとして活躍していた車両が第二の人生を歩んでいたり、首都圏などの事業者からの移籍車が主流になっています。 

あまくさ号に使用される車両には、写真の様にイルカのマークと「あまくさ号」という表示があり、似たような塗装のバスが多い中でわかり易くなっています。

ちなみに今回乗車した車両は、以前は熊本~福岡間の高速バスひのくに号などで活躍した車両で、日野自動車のセレガの足回りに西日本車体工業のC-Ⅰ型と呼ばれるボディをのせた車両です。ちなみに御年18歳と高速バスとして活躍した車両にしてはかなりご高齢な部類です。

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熊本市内の始発、熊本交通センターは現在再開発中で、2年後にはMICE施設やホテル、商業施設との合造のバスターミナルが完成する予定なのですが、現在は青空の仮バスターミナルです。

その仮バスターミナル6番のりばから発車します。

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 高規格道路を経由する超快速便と通常の快速便を合わせて18往復/日あり、1時間に1本程度の頻度で運行されています。

最盛期の40年ほど前には30往復以上あったそうですので、それに比べると天草の人口減やモータリゼーションが進んだことが良く分かります。

予約は不要の座席定員制です。補助席含めて50名弱は乗車できます。

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往復割引乗車券や全国の交通系ICカードが使用出来ますが、今回の乗車には「あまくさ乗り放題きっぷ」を使用しました。

これは熊本市内から天草までの快速あまくさ号往復に加え、天草(上島と下島両方)島内の産交バスが乗り放題(島内は快速あまくさ号も含む)となる企画きっぷで、2日券は4,200円です。 

www.kyusanko.co.jp

快速あまくさ号の往復割引でも本渡まで3,910円ですので、たった300円の追加で天草島内を巡ることができるお得なきっぷです。

快速あまくさ号沿いの観光地を巡るのであれば、このきっぷは賢い選択だと思います。

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 ただ、天草島内の観光にあまくさ号以外の路線バスを使うのは結構至難の業です。如何せん本数が少ないのでプランニングには苦労すると思います。

私のように乗り物に乗っていれば満足するような人であれば、「あまくさ乗り放題きっぷ」は天草島内産交バス全部乗り放題なので、使い出があるかと思います(笑) 

クルマ無しで天草観光される場合は、観光協会が企画している「天草ぐるっと周遊バス」を利用されるのがいいでしょう。1,000円で主要な観光地を巡れます。

www.t-island.jp

さて、乗り込みます。

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車内はブラウンを基調とした落ち着いたインテリアです。

この車両が導入された頃から、九州産交の高速バスはブラウンと木目調の床のインテリアが採用され、6年程度はこのインテリアで新車が導入されました。

結構好みなのですが、残念ながら近年の新車は、オリジナルインテリアだとコストがかかるからか、メーカーオリジナルに近いインテイリアで導入されています。

ちなみに、最近では西鉄の高速バスのインテリアがこの配色に似ています。

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横4人掛けですが、縦10列なのでシートピッチが広めでゆったりです。

ただ、移籍車も混ざるので、車内の仕様はまちまちです。全ての車両がこんなにゆったりとは限りません。この車両がやってきたら当たりですね。

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交通センターを出ると、熊本駅までは市電と並走するルートを走ります。 

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 熊本駅を過ぎ、国道3号を下っていくと、九州新幹線の熊本総合車両所が見えてきます。

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九州新幹線の博多~新八代間が開業した際に建設された九州新幹線車両基地です。

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熊本総合車両所を過ぎると宇土(うと)駅東口に入ります。

御輿来(おこしき)海岸のタイル絵が目立ちます。

御輿来海岸とは、干満の差が顕著な有明海宇土半島付近で見られる、美しい干潟の砂紋が有名な海岸で、夕暮れ時に干潮を迎えると、タイル絵の様に非常にきれいな模様が海岸に浮き出ます。

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鹿児島本線と三角(みすみ)線が分岐するのがこの宇土駅で、快速あまくさ号はこ線橋で鹿児島本線三角線を越えます。

ここからは国道57号を西に進んでいきます。

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干潮気味だったので砂紋が少し現れています。

奥に見えるのは長崎県島原半島の雲仙です。

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海岸沿いを30分程度走ります。

三角線も海沿いを走る区間がありますが、国道57号の方が海沿いの区間が長く、景色はバスの方がもっと楽しめると思います。

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そしていよいよ天草上島に入ります。

大きな橋は、現在建設中の新天門橋です。

www.shintenmonbridge.com

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 バスは天門橋を渡ります。

お隣が建設中の新天門橋で、将来は熊本天草幹線道路という地域高規格道路の一部となる予定です。 

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 天草はクルマエビの養殖が盛んな地域です。

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このいけすの中にピチピチのクルマエビがたくさんいるのでしょう。

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道の駅さんぱーるに着きました。

こちらは、上天草市大矢野地区の路線バスの拠点バス停となっており、さんぱーるで降りてコミュニティバス「SUNまりんバス」などに乗り換えることができます。

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また、三角駅世界文化遺産である三角西港とさんぱーるを結ぶ「うきうきあまくさ♪シャレトル便」もこちらから10本/日出ているため、三角~大矢野間は快速あまくさ号と合わせて便利です。

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ランガートラス橋の2号橋を渡ります。

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続いて3号橋を渡ります。

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4号橋を渡ったところの前島バス停で下車します。

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 こちらはリゾラテラスという観光商業施設の最寄りバス停で、スイーツクルーズが出発する前島港の最寄りでもあります。

こちらでスイーツクルーズを楽しみました。

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 スイーツクルーズを終え、本渡方面に再び快速あまくさ号で向かいます。

向かい側の熊本方面行きバス停から旧リムジンバス塗装の熊本行きが出ていきました。

6年程前までは熊本空港まで足を延ばしていた快速あまくさ号でしたが、現在では空港行きは廃止され、熊本交通センターで乗り継ぎ対応となっています。

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本渡行き快速あまくさ号がやってきました。

産交バスの生え抜き車両では無く、移籍車です。

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車内は鮮やかなブルーで、これはこれであまくさ号に似合っている気がします。

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縦11列?もしくは12列?仕様で、シートピッチは広くはありません。

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乗ってすぐ、松島バス停でトイレ休憩のため3分程度停車します。

快速あまくさ号には、基本的にはトイレ無しの車両が充てられるため、このように休憩が挟まれます。

以前は、松島バス停は産交バスのちょっとしたターミナルだったのですが、いつしかファミリーマートとなり、そこのトイレを借りるという状況になっています。

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松島から約50分程でほぼ終点の本渡バスセンターに到着です。ここからさらに産交バスの天草営業所まで運行しています。

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本渡バスセンターは、天草市内の最も大きい市街地を有する本渡の中心にあり、ここからさらに天草下島全体へ路線バスが発着しています。

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本渡まで乗り換え無しで便利な快速あまくさ号ですが、熊本市内から下道で2時間半かかります。熊本から福岡へバスで行くよりも時間がかかり、熊本市内からの時間距離としては県内でもかなり遠い方です。

地域高規格道路である熊本天草幹線道路が全線開通したら2時間以内に短縮されると見込まれますが、それでも遠い事には違いありません。

時短ということであれば、やはり天草エアラインという手段が有効でしょう。

ただ、本数が限られるため、天草を訪れる際は、バスや飛行機、鉄道と船など様々な交通機関の組み合わせで、時間距離を楽しむという思いで訪れて頂くといいのではないでしょうか?

 

行きは三角線の特急A列車で行こう+船の天草宝島ラインで、帰りは乗り換えなしの快速あまくさ号でゆっくり寝て帰るというプランもおすすめです↓liner883.hatenablog.com