熊本県の天草は51年前は船でしかアクセスできない離島でした。
51年前に5つの橋からなる天草五橋(ごきょう)が開通し、陸続きとなりました。
そんな天草の島々(天草松島と呼ばれ日本三大松島です)とそれに架かる天草五橋を眺めながらゆったりとスイーツを楽しめる船、エルミラが運航されています。
今回はエルミラに乗船しましたのでレビューをお伝えします。
エルミラは前島港から出港します。前島港というよりは、リゾラテラスと言った方が通りがいいかもしれません。2015年にできたリゾート施設です。
リゾラテラスはカフェやレストラン、お土産がそろうマーケット、そして桟橋機能からなる施設です。
おしゃれにまとめられており、快適なひと時が過ごせます。
天草の塩を使用した塩パンをこちらで焼いており、焼きたての塩パンが頂けるのが特徴的。
ベーカリーで買ったパンはテラスで頂くことができます。
今回はスイーツクルーズが13時過ぎの出港予定だったので、その前に軽くパンを頂きました。明太子塩パンとオリーブとチーズの塩パンです。他にも菓子パン要素を含んだ塩パンもありました。明太子おいしい!
こちらはピザポテトの味というと想像しやすいでしょうか。おいしかったですね。
さて、エルミラに乗船する時間が近づきました。
エルミラは、事前に予約が必要で、あらかじめ料金を振り込むことで予約完了となります。
決済方法は銀行振り込みのみなので、少し面倒かと思います。
土日は個人客を中心に、金曜月曜はツアー客を中心に運航しており、午前と午後に運行されている様です。
コースは2種類あって、80分で天草五橋の内、1号橋以外を見るコース①と、春と秋のみ運行の五橋全て見て世界文化遺産である三角西港まで見る120分のコース②があります。
また、ランチをリゾラテラスで頂いた後にスイーツクルーズに出るパターンとスイーツクルーズのみのパターンがあります。
今回は、コース①の1号橋以外の天草五橋を見るコース、かつスイーツクルーズのみのパターンでした。ちなみに10,000円/人です。ランチが付くと20,000円/人です。(ランチ付はアルコールがフリードリンクになる模様)
予約完了後、 事前に郵送で書類・パンフレット類が届きます。
郵送の書類で集合場所を確認したところ、リゾラテラス内ではなく、その横にある運行会社シークルーズの事務所であったため、事務所に向かいました。
シークルーズは天草宝島ラインという三角~本渡間の定期航路の他、イルカウォッチングも運航しています。
事務所を訪ねたところ、リゾラテラスの桟橋に行くよう言われました。
特に乗船手続きは必要ないようです。ただ、今回は他に利用者がいない貸し切り状態だったため、特異な対応だったのかもしれません。
ということで、桟橋付近で待ちますす。
シークルーズ所有の船は全て水戸岡鋭治氏によるデザインです。エルミラも同じです。
さあ、乗船します。数十t級の小さな船です。白を基調にしていて、青のロゴが映えます。36名のツアーまで対応している様です。船自体の定員は75名でした。2016年デビューでまだ真新しい感じです。
中はテーブルを挟んでボックスシートになっていて、こちらも白を基調としています。窓は無く、めちゃくちゃ開放的です。天候が悪い時は透明のシートがかかり、窓代わりになるようです。
通路との間にはレースカーテンがついていて、閉めると隣は気にならなくなりそうです。
乗船時のテーブルセッティングはこんな感じ。黄緑のマットは、滑りにくいよう、ゴムのような素材でできています。
こちらがメニューです。季節ごとに変わります。3品頂けます。
そしてフリードリンクのソフトドリンクメニューです。夏なので冷たいドリンクしかありませんが、冬季はホットドリンクもあるようです。
こちらの他に、追加料金でデコポンハイボール、サングリアが頂けるとのことでした。
出港しました。すぐに飛行艇が見えます。今にも飛んできそうです。
そして4号橋の前島橋です。PC箱桁橋です。かっこいいですね。
小さい岩場に釣り人がいます!
船で送り迎えがあるようですが、こんなところに一人とは心細い。
たくさんの島々が見えます。内海なので波は穏やかです。他の船とすれ違うときだけ少し揺れますがそれ以外ではほとんど揺れません。
最初のドリンク、デコポンソーダを頂きます。さわやかな酸味と炭酸で乾杯にちょうどいい感じ。(ノンアル)
1品目、「デコポンジュレとアールグレーのブリュレ リンゴとクルミのソテーと共に」です。色が秋という感じですね。美しい見た目です。
上の層がアールグレー、下がデコポンジュレです。混ぜて食べるようにすすめられました。確かに、混ぜて食べるとおいしかったです。クルミのソテーって初めて食べましたね。
船は2階のデッキに上がることもできます。
上がると大きなソファーが。天気が良かったのでとても気持ち良く過ごすことが出来ました。
操船はこちらで行っています。シークルーズという会社、すごく若い従業員の方が多かったのが印象的でした。船会社というとおじさんたちがやっているイメージがありますが、こちらはもともと船のライセンスなどを手掛けていた会社だそうで、若い従業員も多く、移住者もいるとのことでした。若い方の発想で地域を盛り上げてほしいと感じました。
続いて5号橋が見えてきました。
同じシークルーズがやっている五橋クルーズとすれ違いました。
パイプアーチ橋という形式だそうで、でっかい水道管に見えます。
特徴的な外観です。
天気が良くて気持ちの良いクルージングが続きます。
長くなるので後編に続きます。