特急A列車で行こうは、熊本~三角(みすみ)間を結ぶJR九州のD&S列車です。
熊本県の島、天草の玄関口、三角までを約40分で結びます。
三角線、愛称あまくさみすみ線は、鹿児島本線の宇土(うと)駅から三角半島を縦断する路線で、全線非電化です。
せっかくの天草の玄関口までの鉄道ルートであり、途中の海もきれいなのですが、これまではあまりぱっとしない路線でした。ここにJR九州が一矢報いたのがこの列車です。
どんな旅になったのでしょうか。
特急 A列車で行こう | JR九州の列車たち ~JR九州 観光列車【D&S列車】・新幹線~
熊本駅は現在高架駅へ変身している最中で、現在は在来線の半分が高架化されています。今後、全て高架になり、さらにアミュプラザができる予定です。今後3年程で熊本駅は大変身を遂げます。
そんな熊本駅高架ホームから発車するA列車で行こう、黒と金でシックなボディが印象的です。
車両はキハ185系で、元々は四国にいた車両でしたが、1990年代にJR九州が一部買取り、現在は特急ゆふや九州横断特急に使用されています。
ステンレス車体なので、鋼製車体と比べて加工しにくいため、窓を大きくするなどの改造はされていません。
乗ってびっくり、車内におしゃれなバーカウンターがあります。
ここだけ見たら、列車内とは思えません。
ステンドグラスが多用されており、天草の異国情緒感を表現しています。天草と言えば、歴史の教科書では天草四郎が有名だと思います。天草はキリスト教にまつわる観光名所が多くあります。
シートは、種車を活かしてモケットを張り替えています。様々なパターンがあり、楽しめます。床はフローリングです。
御輿来(おこしき)海岸です。干満の差が激しい有明海ならではの光景です。干潮の時に干潟に美しい模様が現れます。夕日時はもっと美しいです。
車内ではAハイボールなどお酒を頂けます。お酒を飲んでいると一瞬で三角に到着です。正直もっと乗っていたくなります。
三角駅からは目の前の港から、天草宝島ラインで天草の本渡港まで船旅が楽しめます。
こちらの船も水戸岡氏のデザインで少しだけおめかししています。
三角港を出ました。
外にも出られて、気持ちいですね。
船内のシートは、何とバス用座席で有名な天龍工業製でした。モケットはJR九州の車両で見たことある柄です。
ここだけ見たら高速バス車内かと思ってしまいます。でも柄は787系有明用だった車両のグリーン席と同じ、でもこれは船の中。マニアならではの混乱状態に陥りました(笑)
天草宝島ラインを運航するシークルーズという船会社は、天草の島々を巡りながらスイーツクルーズができる船も運航しています。詳しくは↓
本渡港に着いたら、奴寿司へ。有名店です。
https://tabelog.com/kumamoto/A4305/A430501/43001204/
運よく予約が取れました。
醤油はいらないお寿司です。天草の地のものが頂けます。
アルザス地方の白ワインがあったので1杯。
日本酒も全国そろっていました。
1品ずつ魚を紹介して頂けます。
九州らしく、しめ鯖があります。格子模様のあぶりは、太刀魚です。これが脂がのっていて絶品でした。
コースに追加で穴子の押し寿司を。こちらも美味。
デザートがついています。
特急A列車で行こうと天草宝島ラインで、熊本から片道2時間半程度をみておけば、本渡で寿司を頂くことができます。とても満足できました。
熊本観光は、阿蘇だけでなく天草まで足を延ばすのもおすすめです。
天草からは島原半島や長崎市内へ船で抜けることもできるので、熊本→三角線→天草宝島ライン→本渡→バス→鬼池港→口之津港(島原)というルートで、熊本、長崎を周遊すると楽しいと思います。
もちろん天草から熊本市内へ戻ることも可能です。
帰りは快速バスのあまくさ号もいいかもしれません。
非日常が味わえる列車+船+寿司の旅、おすすめです。