懐かしの自販機をご存知でしょうか?
ハンバーガーだったり、トートサンドだったり、うどんそばだったり。
現在はコンビニに押され、また高速道路開通による一般道の通行量の変化によりドライブインが減少しており、ドライブインによくあった懐かしの自販機も現在では数少なくなっています。
そんな中、山口県など中国地方では懐かしの自販機が健在な場所が多く、旅行がてら訪れてみました。
まずは九州からは広福(こうふく)ライナーの夜行便で広島まで移動します。
中国バスの運行でした。4列シートの夜行便は初めてで、お隣が残念ながら大柄な方だったこともあり、あまり眠れませんでした。
広島からは山口県の岩国方面へ向かいました。岩国からは岩徳線で目的地「欽明館」最寄りの川西駅へ向かいました。首都圏色と呼ばれる朱色5号に塗られた気動車に乗車しました。
川西駅は実は錦帯橋の最寄駅です。後で寄ってみましょう。
ドライブインなのに比較的公共交通で訪れやすい「欽明館」。ずらっと自販機が並びます。飲み物自販機が多いのですが、右端に見かけない自販機が。
うどんそば自販機とラーメン自販機です!「仲よくしてネ」っていったい誰へのメッセージ??
そういえばこういう自販機、子どもの頃どこかで見たことがあるような気がします。でも親に買ってとは言えずじまいでした。大人になってようやく食べることができました。
お金を入れると27秒という本当に短時間であつあつのうどんが出てきます。中で湯切りの音がしますよ。どうやら、あらかじめ調理された麺が、お湯で戻され、最後につゆを入れて出てくるようです。すごいメカです。
まずはラーメンを。九州にいるとラーメン=豚骨が当たり前なので、醤油ラーメンを久々に食べました。醤油もいけますね。もやしと本格チャーシューがいいアクセントです。これで350円です。カップ麺と同じくらいの量でしょうか。小腹にちょうどいい感じです。
つづいて肉うどんも頂いてみました。こちらも本格的な肉がたっぷり入ったうどんです。おいしい!350円也。
実はさらに足を延ばすともう1件自販機グルメが楽しめます。まさに懐かしの自販機街道ですね。
川西駅からは錦川鉄道錦川清流線に乗ります。錦川鉄道は岩国(正確には川西駅の先)から錦町までを結ぶ全長32㎞の第三セクター鉄道です。旧岩日線を継承しています。
清流の錦川に沿っているため、路線名は錦川清流線です。
川の風景が続きます。
遠目からもかなりきれいな川と分かります。
橋の上からズームで写したらこの通り!めちゃくちゃ澄んでいます。まさに清流です。こんなに大きな川幅でここまで澄んでいるとは驚きです。
錦川鉄道椋野駅で下車し、10分ほど歩くと「観音茶屋」自販機コーナーがあります。
看板に味わいがあります。
名物ラーメンとうどんです。
まずは肉うどん。濃い目の味付けの肉とあっさりおつゆでうまいです!自然の中で頂くのもまたいい調味料です。350円。
このうまそうなチャーシュー。とろとろで本当にうまい!来てよかった。こんなに本格派ラーメンが27秒で頂けるとはすごい自販機です。そして仕込みもすごいです。
錦帯橋を見に戻ります。三セクではおなじみの新潟トランシス製の気動車です。
主要な部分はくぎを本も使用せず作られているそうです。美しいアーチを描いています。
下から見ると構造が良く分かります。
錦帯橋から見る錦川。美しい清流であることが分かります。
懐かしの自販機で味わうグルメ、まさかの本格派でびっくりです。自然豊かな地で食べるとまたおいしいんですよね。
山口旅行の際に寄るのもいいと思います。自動車でなくともアクセスできますので、錦帯橋観光とセットにいかがですか?