フィンエアー78便 ビジネスクラス 関西‐ヘルシンキ 搭乗記 マリメッコがおしゃれな機内編 王様シートがおすすめ! AY78 Business Class KIX-HEL A330‐300 2017 Dec
年末年始でヨーロッパに行っていました。
行き帰りはフィンエアーを利用しましたのでレビューします。
搭乗前に利用した ラウンジレビューはこちら↓
キャセイのアジアマイルを80,000マイル利用して発券したのが’17年の1月上旬。
関空発しか残っていませんでした。
フィンエアーの関空発は’17年夏に一時的にA350の新機材が投入されていましたが、今回はA330でした。
現在は週5往復の運航ですが、’18年10月からの冬ダイヤでデイリー運航となるそうです。
A350のヘリンボーンタイプの新シートも魅力的ですが、A330のスタッガードタイプの王様シートも気になります。
今回は4Aを指定しました。
フィンエアーHPのシートマップで見てみると、4Aは一人掛けシート、かつサイドテーブルが両サイドについているいわゆる王様シートというやつです。
往路は4Aを、復路は比較のため8Aを選んでみました。
出発準備中のA330です。
FINNAIRの文字が大胆にペイントされていてシンプルでいいデザインです。
フィンエアーはブリティッシュエアウェイズとJALとの共同運航です。
欧州最速のフィンエアーでヘルシンキまで、そしてそこからさらに欧州各地へ、というルートは合理的でいいと思います。
優先搭乗の列から搭乗します。
左折です。
爽やかな配色の機内です。
マリメッコのクッションがいいアクセントですね。
シートはトンプソン製の初期の Vantage というタイプと思われます。
デルタ航空の767ビジネスクラスなどと同タイプではないかと思います。
特徴はA330の機体幅に対し、横1-2-1と2-2-1を組み合わせたスタッガード配置であるということ。
つまり詰め込みタイプのスタッガードということです。
座席番号が奇数のA席とC席は写真の様に2列掛けになっているので、スタッガードの良さである全席通路アクセス可能ではありません。
座席指定にはご注意を。
真ん中はANAなどでもみられるスタッガードの配列ですが、サイドテーブルがめちゃくちゃ狭い席が出てしまうのはマイナスポイントです。
座席間隔はゆったりしています。
こちらが今回9時間半お世話になる4Aです。
占有スペース半端ないです。
前後の二人掛け席と同じスペースで1人分なのですからそりゃ広いですよね。
1人旅なら間違いなくこの席が当たり席です。
窓は3つ分程度。
長距離飛行では色々と小物類が多くなるので、サイドテーブルが両側にあるのは助かります。
通路から奥まっているので、少しだけプライベート感があります。
でも座席の背が低いので、どの席でも開放感が感じられます。
そして搭乗前に一番心配していたフルフラット時の足を突っ込むスペースについて。
4Aだと前の3Aと3Cの座席の間、ちょうどひじ掛けのスペースに足を突っ込む形になります。
やはり足先の方へいくに従ってすぼんでいます。
スタッガードの宿命です。
これが復路に指定したバルクヘッド席の8Aだとどう変わるのか、帰りの搭乗を楽しみにしましょう。
ちなみに離着陸時はこちらに荷物を突っ込んでおくことができます。
自席から前を見るとこのような感じ。
前の席は狭そうです。
よく見るとセーフティーインストラクションのや機内誌を入れるポケットが1つしかありません。
これはきついですね。
それに比べて我が王様シートは優雅じゃ(笑)
読書灯はうにんと曲がるタイプ。
USBとコンセントはサイドテーブルの小物入れについています。
離着陸時はサイドテーブルや小物入れに物を置くことは禁止でした。
これは結構厳しいですね。
座席モニターは小さめ。といっても14インチ程度はあると思います。
ちなみにフィンエアーのキャビンクルーの女性制服はこんなデザイン。
どこの国の人がが着てもおしゃれだと思います。
JALやANAの制服は白人にはどうも似合わないような気がするのです。
テーブルはこちらから。
スライドさせて少し上に引き上げなければいけません。収納にコツがいります。
IFEのコントローラーはひじ掛けを開けると出てきます。
靴入れが用意されています。2足分(笑)
アメニティはマリメッコでとてもかわいらしく、持って帰って使いたくなるデザイン。
スリッパもマリメッコです。
アメニティの中身はこちら。
歯ブラシと耳栓、アイマスクにロクシタンのハンドクリームとリップです。
セーフティーインストラクション。絵が主体でわかり易いです。
そして機内誌や免税品カタログです。
免税品はネットであらかじめ予約することができるほか、行きの便で予約して帰りの便で受け取ることもできるようです。
機内誌は必ず就航都市地図を見てしまいます。
やはりアジア便に力を入れていることが分かります。
写真が見にくいですが、ヨーロッパ域内の便がとても充実しています。
ヘルシンキ乗り換えはアリですね。
ヘッドホンはノイズキャンセリングです。
ウェルカムドリンクが配られました。
珍しくノンアルのブルーベリージュースです。
イッタラのきれいなグラスで頂きます。
引き続き座席周り見ていきます。
シートコントロールはこちら。
リクライニングとレッグレストを個別に動かせます。
腰の部分を膨らませる機能があり、その機能の応用として腰部の振動マッサージもあります。
リラックスポジションです。
フルフラットにするとこんな感じ。
両サイドがテーブルなので少し囲まれた感じになりますが、通常の体形であれば窮屈感はそこまで感じませんでした。
足元はすぼむ形です。
こちらは正直狭く感じました。
ただ、一番嫌だったのはエアバッグ内蔵のシートベルトです。
太くて邪魔ですね。
シートピッチが中途半端に広いシートは、事故の際に頭部の損傷を抑えるためにエアバッグが内蔵されていたり三点式ベルトになっている様です。
エアバッグ内蔵よりは三点式ベルトの方が個人的にはマシです。
枕元にもシートコントロールパネルがあります。これは便利。
寝る際はオーバーヘッドビンに収納されているふかふかのマリメッコ布団を使います。
ただ、ブランケットが別にあるわけでは無いので、肌寒い時はフルフラット時以外でもこの布団を使います。
ブランケット代わりに使うには少し大振りだなと思います。
寝るとこんな視線。
この機材の照明はLED改造されていない様です。
照明が赤い部分があるのは、単に減光モードで蛍光灯が不具合となっているだけみたいです。
トイレを見てみます。
ハンドクリームがあります。
ミニタオルのお手拭きがあるのはビジネスクラスらしくていいですね。
トイレにも窓があります。開放感のある雰囲気で思う存分開放しましょう(笑)
シベリア上空を飛行してきました。
モスクアの北の方を通過したらもうすぐ到着です。
北欧最速というだけあって早いです。
ロシアのお隣ですからそりゃ当然と言えば当然です。
昼間なのに夕方みたいです。
緯度が高いところに来たという感じです。
乗り継ぎ便の案内がモニターに表示されます。
この時は到着機材遅れに伴う30分程度のディレイで、一部接続できない便もあったみたいです。
きちんと機内放送(日本語もありますよ)で最新情報をフォローしてもらえるので一応安心です。
最低乗り継ぎ時間が35分に設定されているヘルシンキ空港ですが、流石にギリギリの便はリスクがありますね。
いよいよヘルシンキ・ヴァンター空港へのファイナルアプローチです。
これ15時台なんですけど、冬の北欧は本当に日が短いことが実感できます。
到着です。滑走路は3本ある様です。
フィンエアーのA330のビジネスクラス、王様シートを選べば一人旅ならとても快適なフライトが約束されます。
ただし、2人掛けのA席やC席を選ぶと、一人旅の場合は快適度が落ちてしまいます。
フルフラットにした時に足元が狭いという詰め込みタイプのスタッガードシートの弱点もありますが、それ以外はおおむね快適なシートです。
マリメッコのアメニティやクッション、布団もお洒落です。
予約時の座席選びを慎重にすればフィンエアーのA330ビジネスクラスは快適に過ごせるでしょう。
ただ、A350の方が既に機体数が多いので、そのうち座席指定で悩むことも不要になるでしょうね。
機内食編はこちら↓