宮崎と福岡を結ぶ高速バスといえばメジャーどころはやはりフェニックス号です。
過去にはフェニックス号にも小倉発の夜行便が運行されていましたが、いつしか廃止となってしまいました。
しかし、2016年春に、延岡を経由する夜行便のみの新系統として、金土日と祝前日、祝日に限って新たに福岡~宮崎間で運行を開始しました。(2018年4月現在は金曜と土曜及び繁忙期のみ運行)
東九州道が開通したということもあり、昼行便なら宮崎便と同等クラスの所要時間である(=夜行移動の需要が見込める)延岡経由になったもの思われます。どんな旅になったのでしょうか。
SUNQパスで乗車しました。全九州版で乗車できます。
(以前は本路線のみ夜行差額券を購入する必要がありましたが、2018年4月のSUNQパスの価格改定に伴い不要になりました。)
宮崎の中心地近く、宮交シティから乗車しました。
使用車両は写真と同型でした。(写真はごかせ号運行時に撮影)
三菱ふそう純正ボディのエアロクイーンです。より快適な西日本車体工業製のボディに乗れると期待していましたが、残念ながら純正ボディ車でした。
この日は、延岡でチキン南蛮発祥のお店のチキン南蛮を頂いていました。
タルタルソースではなく、マスタードと柚子胡椒で頂くチキン南蛮、衣が独特で、ふわふわとした軽い食感です。おいしく頂きました。
さて、乗車記に戻ります。宮交シティに入線してきました。スーパーハイデッカー車です。
福岡空港、博多駅経由の天神行きです。特に愛称は付いていません。
車内は独立3列掛けの10列、中央トイレ付きの定員28名と標準的な車両です。フェイスカーテンはサービスされません。ブランケットとコンセント、スリッパがサービスされています。
リクライニングはかなり倒れます。シートピッチは90㎝台なのですが、夜行便前提でものすごく倒れるようになっています。消灯後は、後ろの方に一声かけて、フルリクライニングしましょう。夜行バスであれば、リクライニングを気兼ねする必要は無いと思います。お互い様です。ちなみに、フルリクライニングしても通路に出られるよう、肘掛けは下に折れ曲がるようになっています。
運転席です。個人的に一度運転したいものです。ワンマン運行ですので、途中で乗務員さんが仮眠のために停車します。
明るいとこんな感じです。落ち着きのあるデザインですね。フェイスカーテンは装備はしているものの、九州島内夜行便では使用しないようです。せっかくの装備だと思うのですが、手間との兼ね合いでしょうか。
宮交シティから延岡を出た時点で10名程度だったと思います。当時は運行して間もない時期でしたので、その程度だったのかもしれません。
1年以上たった現在も運行されているところをみると、利用がある程度定着してきているのかもしれませんね。
西鉄単独運行だったのが、2017年春から宮崎交通も運行に参入したので、西鉄単独時に比べて、より効率的な運行ができるようになっていると思います。
福岡~鹿児島線と共に、九州島内の夜行移動手段として、末永く運行されることを期待します。